竹村文庫とは
竹村新太郎は、近代日本における建築運動の草創期に結成された創宇社建築会のメンバーであり、1920年代から1990年代に至るまで生涯を通して様々な建築運動に関わってきました。その間、竹村は、これらの建築運動を中心とした様々な資料を地道に収集し、それらを自宅に保管してきました。
1970年代に、発足して間もない新建築家技術者集団千葉支部の若い会員達が竹村を囲んで建築運動の歴史やこれからの建築文化のあり方を学ぶ竹村塾の活動を始めました。1986年には、竹村自身からの提案もあり、竹村塾のメンバーを中心として、各種の資料を継承し、保存するために竹村文庫を設立し、資料の整理をするとともに、「竹村文庫だより」の出版などにより、その存在を公にしてきました。
文庫の資料の中心は、創宇社建築会をはじめとした1920年代から太平洋戦争に至る時期の建築運動の足跡が明らかになる資料、近代建築発祥の地ヨーロッパのその時代にかかわる歴史文献、戦後結成された新日本建築家集団(NAU)の時代の諸証言といえる文書や近隣分野の文献などです。文庫では、これらの貴重な資料は放置すれば劣化し散逸する恐れがあるため、末永く残せるような保存方法による整理、文献目録の整備などを行っています。
竹村文庫に関わっている私達は、資料の継承だけではなく、竹村新太郎の、真に人々の幸福に役立つ建築を希求する自由な精神、不当な権威権力に対抗する反骨精神を受け継ぎ、この竹村文庫が一人一人自分の足元を確かめる場になることを願っています。
このウェブサイトの目的
このウェブサイトは、竹村文庫の資料や創宇社建築会の活動を紹介することを目的に作成しました。
竹村文庫の活動のお知らせ、主な資料の紹介、竹村文庫のあゆみなどのコンテンツを掲載します。
お知らせ
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竹村文庫のウェブサイトの公開を再開しました
竹村文庫のウェブサイトの公開を再開しました。 竹村文庫の概要や活動等を紹介していきます。